さわさわと気持ちのいい風が流れてる。
『やっとついた。ここか、今日から通う学校は。』
私、矢内桜樹(やうちおうじゅ)。まぁ前の学校でいろいろあってここの学校にくることになったんだけど
『ここの校舎、 広すぎない!?さっきから同じところぐるぐる回ってるだけなような気がするんだけど…。』
「ねぇ、ここで何してるの?」
『…。だれ!?』
「俺?俺は竹梨雪(たけなしゆき)だよ。で、君は?」
『私は矢内桜樹。』
「そっか。桜樹ちゃんね。よろしく。」
『よ、よろしく…』
な、なんだ。なんか乗せられてしまったけど。
てゆうかこの人さっきからすごいニコニコしてるんだけど、なんか…?
「ねぇ、さっきから百面相してるけどどうしたの?」
心配してる風だけど、この人さっきから肩震えてるんだけど…
『笑ってない?』
「わ、笑ってな…くっくく。」
笑ってんじゃん。
『そんな笑うほど?。』
「いやぁ。あはは。はーーーーーーーー」
『溜め息ながいわ! 』
「突っ込み!くくくくくく。」
また笑ってる…。どうすればいいのこれ
「はぁ。それでどうしたの?こん
な所で」
『笑いは収まったの?それともまだなの?まぁいっか。いや、理事長室ってどこなのかって思って』
「まぁいいんだ。あぁそれでうろうろしてたんだ。」
『うん。』
「いいよ。送ってあげる。」
『!?本当?』
「うん。行こっか」
『雪めちゃくちゃいい奴!ありがとな』
「はは。どう致しまして。」
その後は雪と一緒に廊下歩いてたんだけど、なんか…見られてる?『雪。なんか見られてない?』
「ん?そう?大丈夫だよ。気にしなくて。」
『ならいいんだけど…』
そんな感じで話してたら理事長室についたんだけど、雪と話すのはすごく落ち着いたし楽しかったな。
「じゃあ、桜樹ちゃん。もう大丈夫だよね?ぢゃあ俺もういくね。またね。」
『うん。雪ありがとう。またね』雪と別れて理事長室の前にいる私。開けていいかな
コンコン ガチャ
「桜樹ー!!会いたかったぞー!!」さっ ゴン! ズルズルズル
なんか来た。すごい勢いで。まぁ反射的によけたけど…。てかこの人誰?私の名前しってたけど…?
「桜樹。よけるなんてひどい。」ん?てかこの声どっかで…あっ!
『その声。ひーくん?』
「ぅん」
やっば!一瞬本気で分かんなかった…あはは。ひーくんごめん。とりあえず、
『大丈夫?ひーくん。』
「大丈夫。」
あぁ。涙目になってる。どうしよう。まぁひーくんだから大丈夫か『ひーくんとりあえず座ろ』
「ああ。とゆうか何でここにいるんだ?」
『ああ。だって向こうでバレたもん。』
「バレたのか…」
『うん。』
「まぁ長く続いた方か…」
あはは。ひーくん呆れてる…
『でも何でひーくんが理事長なんてやってるの?』
それがすっごい気になったんだよね…あのひーくんがって。
「ああ。勉学とやらを頑張ったんだよ。」
『成る程。』
ひーくん余程頑張ったんだ。前までは最後から数えた方がはやかったからね。
「お前の事あいつらすげぇ探してるぞ。」
『わかってる』
「見つかりたくないんだったら少しはきよつけろよ」
『ああ。それに族とはもう関わんねーよ』
「ならいいけど、その言葉遣いも治せよ」
『わかってるよ』
「ま、とにかく今からお前の担任呼ぶからちょっと待ってろ」
『うん。わかった』
ピンポンパンポン
「木谷先生。今から一分以内に理事長室にきてください。さもないと…わかってますよね」
ぶちっ ピンポンパンポン
な、なに今の…
『ひーくんなにやって…』
バンっ
「浩さん!その呼び出し方止めて下さいっていったじゃないっすか」
「おう。意外に早かったな。」
ん?この声って
『晃、だよね?』
「え?もしかして、桜樹さん?え?何でここに…」
『んーばれたから?』
「「っっ!!は、は、反則!!」」
『何が?』
「これだから天然は」
「ですね。俺も同感です。」
『だから何が!?』
「「いや、何でも…」」
声合わせて言わなくてもいいのに「てか、バレたって本当なんすか?」
『うん。本当。まぁだからここにいるんだけどね』
「そうっすね。」
「とりあえずもうすぐホームルーム始まるから晃、桜樹と教室いけ」
「あ、はい。わかりました。」
「桜樹さん!いきましょうか」
『うん』
さっき話してた人たちは私の大切な人たちなの。ここの学校の理事長をやってるのはいとこのひーくんこと砂川響(さがわひびき)。あとここののの教師をやってるのが、ひーくんの後輩の木谷晃(きたにあきら)。私が小さい時から2人にはよく遊んでもらってたの。