夏のカケラ

奥野は再び溜め息をつく。


「それに、緊張し過ぎだ・・・中学の最後の試合の時も・・・せっかく、七瀬がくれたチャンスを・・・」


「え?」


僕は顔を上げた。


「何だよ?」

「い、いや・・・マイ?」

「そうだよ、最後の試合の時だよ」


僕は混乱して来た。


「え、どういう事だ?マイがどうしたんだよ」


奥野が不思議そうな顔をする。


「え・・・ちょっと待て・・・何?お前・・・知らないのか?」


奥野は慌てた様な顔をしだした。


「・・どういう事だ・・・」


僕の質問に、彼は頭をかいている。


「おい、奥野」