夏のカケラ

もう・・・


無理だな・・・・



川原の端には色んな粗大ごみが捨ててある。


僕はそこに行くと、ミットを投げ込んだ。


ガサッ。


と言う音を立てて、ミットはゴミの一部と化した。

僕がしばらく、それを見ていると、



「そこは、ゴミ捨て場じゃ無いよ・・・」



と、後ろから声を掛けられた。


見なくても分かる。


マイだ・・・


マイが僕に近付いて来る。


夏の夕暮れの風が、僕らに吹いた。


「もう、勝手に帰るからみんな心配してたわよ」


マイは川を見ながら言った。


僕は何も答え無かった。