夏のカケラ

みんなに会わせる顔が無い・・・・


僕はまたやってしまった・・・


恥ずかしくて、情けなくて、逃げ出してしまったのだ・・・・

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僕らの街の駅に着くと、僕は駅前でゲーセンに行ったり、本屋に行ったりと宛ても無く歩き回った。


現実逃避をしたかったのだ。


意味が無い事は分かってるが、そうやって自分を誤魔かすしか出来なかったのだった・・・・

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太陽はすっかり、山の陰に隠れようとしていた。


僕は川原に立っていた。


頭の中から・・・グランドの嘲笑と罵声が離れない・・・


そして、みんなの呆れ顔。


僕はカバンからキャッチャーミットを取り出した・・・・