夏のカケラ

試合終了のサイレンが鳴り響いて来た。


僕らのチームの全員の顔が強張る。


「両チームの皆さん、ベンチに入って下さい!」


係員が叫んだ。


僕の心臓は緊張感でドキドキして来た。


「ヒロ!」


マイが僕を呼んだ。


僕が振り向くと、マイは笑って、

「楽しみなさい!たっぷり!」

そう言って僕の肩を叩いた。


・・・そうだな・・・


僕は思った。


せっかくの甲子園なんだ・・・






ベンチを出ると、歓声が鳴り響いている。


凄い迫力だ・・・


アルプススタンドには、既に全校生徒が旗を振りながら、大声を出していた。