夏のカケラ

「お袋の会社の人達が見に来るって言うんですよ参ったな・・・」


戸坂は中々親孝行な奴で有る。


「俺も髪切ろうかな・・・」


アキラと戸坂が二人で悩んでいた。





こうして僕らはまた走り出した・・・









新幹線のホームには大勢の人達が見送りに来ていた。


僕らが乗り込むと、全員が手を振り見送ってくれていた・・・



「俺らの評価はBランクだってよ」


クロが雑誌を見ながら呟いた。


「何か中途半端っスね」


前に座っていたジュンが振り返りながら言った。


新幹線は僕らを乗せて、一路甲子園に向かっていた。