夏のカケラ

そして、監督の体が三回程舞い終わると、僕は監督の隣にいたマイを見た。


マイがキョトンとした顔をしていると、僕は叫んだ。


「よーし、次はマネージャーだ!!」


「オー!!」


みんながマイの回りに集まる。


「え?え、私?」


マイはびっくりした様にみんなの顔を見た。


「だって・・・お前らマネージャーがいたから・・俺達は走って来れたんだ!」


僕の言葉に全員が頷く。


その言葉にマイは再び泣き出した。


「よし!行くぞ!マイ、ちゃんとスカート押さえとけよ!」


マイは笑いながら、スカートを押さえると、マイの体は夏の夕空に舞い上がる・・・




スタンドからの拍手と共に・・・!