夏のカケラ

閉会式が終わると、僕ら全員は応援席に走って行く。


応援席から、拍手と歓声が沸き起こる。


僕は、優勝旗を応援席に振った。


拍手と歓声が更に高鳴っている・・・


アキラとカズと戸坂は投げキッスをして笑われていた。


僕らも笑う・・・


監督が帽子を取り、応援に来ていた人達に挨拶をしていた。


僕らみんなは顔を見合わせて頷く。


「よし、行けー!」


僕の掛け声と共に、全員が笑いながら監督の元に走る。


監督は一瞬、ビックリしたが、すぐに諦めた表情で笑いながら、

「落とすなよ!」

そう言うと、僕らは監督の体を持ち上げて、宙に舞わせた・・・