夏のカケラ

「ウケる・・・なって思って・・・」


あーそうですか。


僕は無視して、ボールを片付け出した。


「ミキは倍率高いわよ」


マイはまだ話を続けた。


「うるせーな、お前だって昔、フラれただろ!」

「え?何よそれ」


僕はニヤッと笑った。


チャンスだ。


「お前、中三の時に奥野とデートしただろ」

「え・・・」


マイの顔色が変わった。


そう、この前に会った奥野とマイは一度デートをしたらしい。


最後の大会の前に、デートしたらしいが、マイはフラれたそうだ。


後に奥野が自慢たらしく話していた。