夏のカケラ

僕はバッターボックスから足を出した。


そして、もう一度息を吸い込む。


大丈夫・・・


ふとベンチを見直した。


全員が僕に泣きそうな顔で声援を贈っている。


監督を見る。


監督は僕に笑いかけて、親指を立てた・・・


僕は頷いて打席に立ち、ピッチャーの伊丹を見た。


歓声はマックスだ。




みんなが僕を見ている。




僕は息をゆっくりと吐き出して・・・




伊丹を見た・・・