夏のカケラ

ヒロ・・・


クロはバットを握り直した。


お前には・・・本当に感謝している・・・


クロに対して伊丹がボールを投げ込む。

審判がボールの判定をした。


クロは息を吐き、バットを回した。


俺は、ずっと練習が嫌だった・・・


だけど・・・


だけど・・・いつしか・・・練習が楽しく思える様に成った・・・


自分が上手く成るのが楽しかった。


クロは毎日、みんなとの特訓を終えた後でも一人で練習を続けた。


ヒロ達との差を埋める為に・・・ヒロに追い付き、そして追い越す為に・・・!