西宮はバットを始動させるが・・・


空を切る!!


ボールは凄い音を立てて、僕のミットに収まった!

大歓声が上がり、ケンはマウンドでガッツポーズをしていた・・・!







球場はざわついていた。


遂に9回の裏の最後の攻撃を迎えたのだ。

「あ〜どうなるんだよ・・・」

近藤の後ろの席に座る高田が呟いた。

隣の柴原は手を重ねて祈っている。


「8番の森からか・・・ここはクロに代打だな」


山本の声にみんなが頷く。


頼むぞ・・・クロ・・・!


近藤は祈っていた・・・