夏のカケラ

「よっしゃー!!ナイスだ戸坂くん!!」

友和は思わず叫んでしまった。

山城建築の社長と専務はびっくりして、友和を見つめている。


「何だ?何が有ったんだ?」

バカ専務が声を掛けて来た。

「息子が・・・息子が出てるんです・・・」

「え?」

専務は訳の分からない様な顔をしている。


「君は・・・一ノ瀬君の父親か?」

山城社長が声を掛けて来た。

「ウチの息子を・・・ご存知ですか・・・?」

「知っているさ!良い選手だ!」


社長は嬉しそうに笑う。


「そうか・・・一ノ瀬さん、本当に申し訳ありません・・・呼び出したりして・・・」


社長が頭を下げ出した。

友和は慌てた。