夏のカケラ

顧問も厳しく、上下関係も凄まじく、仲間同士でも互いを牽制し合い、足を引っ張る事しか、考えて無いチームであった・・・


アキラはそんな奴らを辟易としていた・・・


だから、高校は普通の公立に進学をしようと思い、東和台に入学を決めたのであった・・・


アキラは仲間に飢えていた。足の引っ張り合いをする事が無く、楽しく野球が出来る仲間を・・・・


「ボール!」

審判が声を上げる。

アキラは息を吹き出した。


「よく見たぞ!アキラ!」

ベンチでカズが叫んでいる。


アイツの声はよく通る!

アキラは笑った。


ホントに・・・不思議な物だな・・・