夏のカケラ

生野学園は8対2の圧勝で決勝進出を果たした。

「スゲーな・・・アイツら」

アキラが呟く。

僕も頷いた。


打撃力、守備力、投手力、どれを取っても県内ナンバー1だ。

秋の大会より、更に力を付けている・・・


強いな・・・!


だけど・・・俺達が・・・勝つ・・・!


僕がそう思ってグランドを見ていると、マイが隣で僕を見ていた。


「何だよ?」

僕が声を掛けると、マイは慌てた様に目を逸らす。

そして少し顔を赤くしていた。


何だコイツは・・・

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