夏のカケラ

「・・・何でだよ・・・」


西山が絞り出す様な声で言う。


みんなが西山を向く。


「何で・・・あそこまでやるんだよ・・・馬鹿じゃねーか?」


その言葉と裏腹に、西山は涙ぐんでいる。


戸坂は先輩らをみながら、

「ああ・・・そうだな・・・」

そう呟いた。


そして、みんなを振り返り、



「でも・・・、熱く・・・成るだろ・・?」



そう言って、戸坂はみんなに笑い掛けていた・・・

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