夏のカケラ

クロはみんなを見渡すと、


「嫌な奴は辞めれば良い・・・ただ・・・!」


全員クロを見ていた。


「熱く・・・熱く成るのも・・・悪く無いぞ・・!」


クロはそれだけ言うと、ムネオを連れて「お疲れ」と言う言葉を掛けて立ち去った。


一年生は黙り込んでいた・・・・





クロとムネオが立ち去って、一年生が着替え終わると戸坂がみんなに言った。


「ちょっと・・全員付き合ってくれ・・・」

そう言うと、西山も渋々戸坂についていく。


一年生全員が川原の土手を歩き、しばらくすると工場の隣のグランドが見えて来た。


戸坂が立ち止まった。