夏のカケラ

川沿いの工場の横にグランドが有る。


そこを歩くと、数人の連中が夜なのに練習をしている。

誰だ?こんな夜に野球をしている馬鹿は?


そう思いながら、土手を歩いていると声が聞こえて来た。


「アキラ!振りが遅いぞ!」


うん?聞いた事が有る声と名前だ。


戸坂がそう思い、グランドを見た。


すると、そこには信じられ無い光景が広がっていた。


戸坂は立ち止まった。


・・・嘘だろ?


何とそのグランドには、野球部のニ、三年生が全員いる。


しかも、昼間の練習と変わらない激しい練習をしているのだ。