夏のカケラ

球は綺麗にジャストミートして、凄い速さの球がカズの3m離れた所に転がる。


カズは鋭い反応で、ボールの方に走り、綺麗なジャンピングキャッチをして、起き上がり様にホームへ投げ込む。


戸坂と一年生は、口が開いたまま戻らない。


「もっと来い!」


カズが叫ぶ。


ケンが再び投げて、僕が打ち、カズが捕る。


10球程やり終えると、カズが戸坂を振り返る。

戸坂は目の前で起きた事が信じられ無いらしく、開いた口が塞がらない。


「な?お前の動きじゃ、この球を捕れないだろ。無駄な動きが多過ぎる」