夏のカケラ

可哀相に・・・せっかく派手に行こうと思ったんだろう・・・

顔が痛く成る程に笑った後、ようやく笑いが収まった。


「戸坂・・・レギュラーの事だっけ・・・?」

僕は顔が引き攣りながら、戸坂に聞いた。


戸坂はもう、プライドがズタズタなのであろう。

下を向いていた。


「違うよ・・・年功序列なんかじゃ無い。実力主義だ」


僕の言葉に戸坂が顔を上げて、

「じゃあ、何でさっきは、レギュラーが二、三年生だみたいな言い方をしたんスか?!」

戸坂がまだ、トサカに来てる。


ダメだ。笑っちゃ可哀相だ。