夏のカケラ

「でも、その人は後悔をしてませんよ!」



ヒロの言葉に校長は驚いた。

みんなも、ヒロの方を見た。

マイも顔を上げる。



「・・・僕なら・・・僕なら逆に、故障を気にして手を抜いた方が後悔します!」



ヒロはまっすぐに、校長を見た。

「・・一ノ瀬君・・」



「だって、今のこの瞬間は・・今しか無いんだ!」



ヒロは叫んでいた。


マイはジッとヒロを見つめる。


校長黙っていた。


「だから・・・だから、僕は・・・」


みんなが集まり、ヒロ達を見ていた。



「故障しても!馬鹿と言われても!今のこの瞬間を燃え尽きたい!!そして・・・」