夏のカケラ

そう言って、ヒロの側にやって来た。

「一ノ瀬君、どうだ?調子は?」

校長が微笑みながら、そう言う。

「あ、はい。絶好調です!・・・と言いたいんですが、あんまりです」

「何故だい?」

校長が不思議そうに、聞いていた。

「監督が・・あ、いや、桜川先生が練習時間を短くしたんですよ」

「桜川先生が?」

「ハイ。なんか僕らが限度を考えず練習するから、故障が心配だ・・と言う事で・・・」

「なるほど・・・」


校長は、目を細めて壁を見た。

マイはヒロの側で校長との話しを聞いていた。


「桜川先生は、結構心配性なんですよね・・・名門の監督だったから、もっと地獄の様なシゴキをすると思ってました」