夏のカケラ

マイは夜道を一人で帰って行った。


目から涙の粒がポロポロと落ちていく。


悔しかった・・・


バカにされた事では無く、少しでも、あの人達に対して興味を持った自分に対してだった。


馬鹿だ・・・私は・・・


春の夜風に吹かれて歩いていた。


「七瀬・・・さん?」


そう思っていた時に、突然声を掛けられた。


振り返ると、ケンと木山が立っていた。


「あ、やっぱり七瀬さんだ!お疲れっス!今日はどうしたんですか?」


ケンが笑いながら近付いて来た。

「うん・・・ちょっとね・・・今、特訓の帰り?」


河川敷の特訓は今や全員が参加する様に成っていた。