夏のカケラ

「大丈夫だ・・相手はレギュラーじゃ無い」


え?


「全員、控えの選手ばかりだ。だから、お前らとレベルは変わらん。安心して戦え!」

みんなは少し安堵の表情をした。確かにいきなり強い所とやって、自信を無くすのは嫌だった。


僕らもまだ、心が弱い。







「なあ、レベルが同じ位なら、全勝しようぜ」

練習後の部室で、アキラがそう言った。

「そうだ!二軍の連中なんかに負けられないぞ!」

カズが制服に着替え終わり叫んだ

「よし、じゃあ負けたら罰ゲームをするか!」

僕がスパイクの泥を落としながら答えた。

「どんな?」

そう言って、クロがテーピングを捨てる。