夏のカケラ

「マイー!」


僕は肩で息をしながら、マイを呼んだ。

マイがこちらを向く。


「気を使うんじゃねー!!もっとガンガンスピードを上げろ!練習になんねーだろうが!!」


マイがびっくりして、慌てて笛を吹く。

また、マイを怒鳴ってしまった・・・


まあ良いか・・・どうせあの時の事は酔っ払って覚えて無いだろうし・・・


「ちゃんと、走り抜けろ!途中で気を抜くな!練習の為の練習じゃねーぞ!!」

「オーッス!!!」

みんなも息も絶え絶えに返事をする。

ひたすら、自分の体を虐め抜く。