夏のカケラ

みんなが僕を驚いた様に見つめた。

僕はずぶ濡れのまま、続ける。


「・・・俺は・・・甲子園が・・一番の目標じゃ無くなった・・・」


みんなが悲しそうな目をした。

アキラとカズはただ黙って僕を見ていた。


僕は下を向いて、握り拳を震わした。



「・・・あいつらだ・・・!」



みんなが顔を上げた。

僕も顔を上げてみんなを見た。



「・・あいつらだけは・・許さない・・・!!」



雨が僕の顔に当たり続ける。

僕は体から何かが沸き起こって来た。




「アイツらだけは!何が起きても、絶対に倒す!!」





僕は叫んでいた。


その叫びに全員の顔に生気が戻る。