夏のカケラ

そして、僕に近づき、


「・・・レベルが・・違い過ぎたんだな・・・君達とは・・うん」


そう言い放たれた。

全員が顔を上げる。


「まだ・・・早かったね。君達のレベルでこのクラスに上がって来るのは・・・ねえ桜川監督!」


そう言って桜川監督を見た。

監督は何も言わず、ただ僕らを見つめていた。

その瞳は怒りも悲しさも無い。

僕らは霧雨の中で立ち尽くしている。

僕の中で何かがざわつき出した。

みんなの顔に血の気が戻って来ていた。

さっきまでの土色の顔色は消えており、拳を握りしめている。

審判が時計を見て、僕らに言った。