夏のカケラ

桜川監督は何も言わない。ただ腕を組んで僕らを見ている。

すると鬼塚監督がニコニコ笑いながら、僕らを見て話した。

「いやあ、私らもこのままでは、埒があかないし、まさかわざと三振する訳にはいかんしね・・・そう思ったんだよ・・・」

鬼塚監督の言葉にみんなショックを受けている。

僕は鬼塚監督を見て、呟く様に言った。


「ちょっと・・待って下さい・・・規定では、三回まではコールドが成立しない筈ですよ・・・」

僕は拳を握り締めている。

アキラとカズがボー然としていた。

「もちろん・・・だがね・・・」

鬼塚監督はニコニコした顔を崩さない。