夏のカケラ

桜川は試合終了後、一人で数えていた。

今日の試合のミスの数であった。

今日はミスをかなりしていた・・・


だが、アイツらは気が付いていない・・・

桜川は着替え終わり、集合場所に向かう。


馴れは怖いもんだ・・・


アイツらは、段々馴れて来ている。

自分らの強さに・・・

仕方が無い・・・

今まで補欠だった連中が、初めて手に入れた強さだ・・・

天狗に成るのも仕方が無い・・・

・・・・

・・・・





解散した後、僕らは真っすぐに家に帰った。

僕らは勝利に浮かれていたのだ。

初のコールド勝ちに浮かれていたのだ。


この時に気が付くべきだった・・・


だが、誰も気が付かない・・・