夏のカケラ

「俺達は・・・俺達はただ野球を楽しみたいだけなんだ!野球だけで三年間を終えるだけじゃ無しに、勉強や、恋愛、それを含めて三年間を過ごすんだ!クラブ活動って本来そう言う物でしょ!」


山本さんは叫んでいた。

柴原さんが泣きそうな顔をしている。

監督はジッと山本さんを見ていた。


僕は何故か胸の鼓動が速くなって来ていた。


山本さんが言う意味は分かる。


けど・・・


けど・・・


「楽しみたい・・・か」

監督が自分の爪を弄りながら呟く。

そして、ゆっくりみんなを見回した。


僕の方を見た時に、

「一ノ瀬は・・・どうだ・・?」

僕に聞いて来た。