夏のカケラ

「だからって・・・アイツらこのまま辞めるかもしれませんよ!」

近藤さんが叫ぶ。

監督はジッと近藤さんを見つめ、腕を組んだ。

「・・辞めたければ、辞めれば良い・・」

近藤さんと柴原さんが驚いた顔をした。

僕ら三人は黙っている。

マイは無表情で監督を見つめていた。

「・・監督」

近藤さんが声に成らない。

監督はゆっくりみんなを見た。

「近藤・・・」

監督が近藤さんを再び見た。

「クラブ活動は強制じゃ無い・・・嫌な奴は辞めれば良いんだ・・・」

全員が下を向いて押し黙る。

だが、僕は顔を上げていた。