夏のカケラ

二人は顔を見合わせて、


「凄いじゃ無いか・・・」


やっと分かったか・・・


「それから、あのカーブ・・・」

「あー、あのションベンカーブ?」


カズが笑った。


「とんでもない!」

「え?」

「アイツの球はギリギリまで、ストレートだった・・・所が、俺の手前で少しだけ曲がったんだ」

「でも、全然落差が無いじゃん」


僕は溜め息をつく。


「良いか?変化球ってのは。目の錯覚を利用してるんだよ・・・だから・・・あーもう面倒くせーな!何でそんな事知らないんだよ!」


二人は顔を見合わせる。