夏のカケラ

その後、点差は縮まる事は無く、結局七回コールドが成立した。

帰り道、僕ら三人は腹が立っていた。

他の連中は今日の試合の事を忘れ別の話をしている。


試合が終わってすぐの時も、五回から七回にコールドが延びた事を喜んでいた。



何でだ?

あんな体した事も無いチームにコールドだぞ!

こんなんじゃ、到底・・・

クソッ!


僕は思わず、駅のゴミ箱を蹴った。

凄い音がして、みんなが僕を見る。

「あ、すいません足が当たっちゃいました」

僕は誤魔かした。

みんなは又喋り出した。

だが、近藤さんとマイだけは、僕を見ていた・・・