夏のカケラ

二回、三回も、僕らの攻撃は凡退続きで、守備に着くとその度に点が入り、四回を終わった時点で10点を入れられていた。


このままでは五回コールドゲームだ。


先輩らは恥ずかしいのかベンチでも声を出さない。


僕とアキラとカズの三人が馬鹿みたいに声を出していた。


二年生で出場しているのはタケルだけで、先輩らと同様にヘラヘラしていた。



恥ずかしいんだ・・・



これだけ点数を開けられて・・・


先輩らも同様であった。


僕は悔しかった・・・


相手チームは、完全に僕らを馬鹿にしていた。


何であんな奴らに馬鹿にされないといけないんだ・・・