夏のカケラ

そう言って三井は、5mの至近距離からノックを打ち出した。


それを見事に二谷は捕球し続ける。



成る程・・・


桜川は感心した。


どちらが連続で捕球出来るか競争しているのか・・・


良い練習だ・・・


緊張感が有り、実戦に基づいてる。


それから二人は、三時間程、色んな練習を続けた。


桜川は、それを見続けた。


この二人は上手い訳だ・・・


三井がバテて来ると、二谷の激が飛ぶ。


「コラ!カズ!もう終わりか?ヒロに笑われるぞ!」

「アイツに負けるかー!」


その叫びが夜空に響いた・・・・