夏のカケラ

冬の風が僕らに吹き抜ける。


寒い・・・僕は近くにあったブルゾンを着た。




「・・・ヒロは・・・私と奥野が付き合ったら・・・どう?」




え?


突然の質問にびっくりした。


その質問はどういう意味だ?


奥野の友達として?


それとも、野球部のマネージャーとして?


それとも・・・






僕の・・・気持ち?







マイは僕を見つめていた。


僕もマイを見つめる。


胸の鼓動が速く成って来た。


「・・・俺は・・・」


僕が口を開く。


マイが僕を見つめる。


鼓動が更に速く成る。