夏のカケラ

「どうも・・・こうも・・・お前の気持ちだろ・・・」


僕の声は少し掠れていたかも知れない。


マイは黙って腕に顔を置いている。


僕の本音を言おう。





付き合って欲しく無い。





けど、だからと言って、僕がマイと付き合いたいのか?と言われれば・・・違う・・・


僕もよく分からない。


「お前は・・・どうなんだよ・・・」


僕はドキドキしながら聞いた。


マイはチラッと僕を見て、

「・・・微妙・・・」

一言だけ呟いた。


「・・・そうか・・・」


僕らに沈黙が襲った。