夏のカケラ

「もう、良いじゃない、どうせ人生も後ろ前逆なんだから」


どういう意味だ!


僕は仕方無く、そのままの姿でいた。


「で、何だよ」

「あのさ・・・ちょっと聞きたいんだけど・・・」


そう言ってマイは下を向いた。


「何だよ、言えよ」


僕がそう言うと、マイは柵に腕を置いて、その上にアゴを乗せた。


「私・・・どうしたら良いと思う・・・?」


マイが上目使いで僕を見る。


僕は少しドキドキして来る。


何だろう?最近、やたらマイを意識してしまう・・・


何これ・・・?


僕はマイを見た。