夏のカケラ

テストも無事終了して、年の瀬が近付いて来る。


僕はまた、朝はトレーニング、昼は部活、夜は河川敷で特訓の日々が続いた。


そんな有る日、僕が特訓から帰ると窓がノックされた。


僕は調度、着替えをしていた所だったので、慌てて服を着る。


その間にもノックが何回もされる。


ちょ・・・ちょっと待て・・・


僕は着替え終わり、窓を急いで開けた。


「何を慌ててるのよ」

「着替えの最中だったんだよ!」

「あ、だからシャツが後ろ前反対なんだ」


え?ホントだ。どうりで気持ち悪いと思ったわ。


「ちょっと待て・・」


僕は窓を閉めようとした。