夏のカケラ

あの場所には、選ばれた奴しか立てない。


アキラは茜色の空を仰いだ。




「・・・でも、行ってみたいな・・・」




アキラが呟く。


僕も空を見た。


グレーの雲が赤く染められている。


ああ・・・


僕も行ってみたい・・・


今は無理かもしれない・・・


でも、・・・


いつか・・・


いつか・・・


行ってみたい・・・!


この空の向こうに有る・・・


僕らの聖地に・・・




そう・・・








甲子園に・・・・!