夏のカケラ

アキラはゆっくり肩を回してボールを投げる。


アキラが何を言いたいか、分かっていた。


アキラは続けた。


「俺さ・・・昔は気軽に行きたい・・・って思ってた・・・」


僕はアキラに返球をする。


「だけど・・・段々と・・・そう言う事を気軽に言えなくなったんだよな・・・」


分かる。


誰もがそうだ・・・


野球をやっている奴なら、みんな一度は行きたいと思う・・・


だけど・・・


「現実を思い知るんだよな・・・」


その通りだ・・・


アキラの言う通り・・・