夏のカケラ

僕の家に着くなり、アキラはマイの部屋を確認しに行った。


だが、いつも通りカーテンが閉められている。


「全然、見えねーじゃん!」


アキラが叫んだ。


当たり前だ。


アキラはシュンとなり、ベッドに腰掛けた。


コイツは何を期待してたんだ。


「おい、勉強しようぜ」


僕がそう言うと、アキラは渋々教科書を出す。


僕らは黙って勉強をした。



が・・・


それは、無理な話だった。


二時間後には、二人でTVゲームをしていたのだ。


「よっしゃー!!サヨナラ勝ちだ!!」


アキラは両腕を上げて喜んだ。


「うわっ!!コイツ、あの速球を打つか?!」


僕はカーペットの上に倒れ込んだ。