夏のカケラ

この親父も野球好きなんだ・・・・



高津コーチと石田さん二人に毎晩教えて貰っている内に、いつの間にか酒屋の親父で有り、僕らの少年野球時代の監督の吾妻さんも加わった。


吾妻監督は高津コーチから聞いて、ヒロを鍛えてやると言う事でやって来てくれたのだ。


僕は毎晩この三人にノックをして貰った。


野球好きの親父は多いらしい。


特に当時はサッカーなどに人気を取られていたせいか、野球好きの商店街の親父が集まったのだ。


親父連中は毎晩、日頃の憂さを晴らすかの様に僕を鍛えた。


お陰で僕は生傷と比例して、遂に5mの至近距離からのノックも捕れる様になって来た。