☆佳那Side☆
綺麗な景色に囲まれながら私は、彼方君に、
「ここ、どこですか・・・?」
「え・・・?」
と質問していた。
「あの、ここに来たことないの?」
「・・・申し訳ありませんが、存じてないです。」
あれ?なんで私こんな丁寧語使ってるの?
「――――――――――そうか!!」
「?」
「まだ佳那は、〝新人〟なんだね!!」
へ・・・?なにの・・・?
「佳那。ここは普通にある世界じゃないんだ。ここは、女神様が作り出した、〝魔法の世界〟ここでは自分が想像した場所に連れて行ってくれるんだ。」
「はぁ・・・。」
「あれ?反応うすいね。すごいと思わない?」
「え!?そ、そんな事ないですよ!?」
「?そう・・・?」
「あはっ。すごいですね~。女神様。」
「ふふっ。そうだね♪」
ニコッ。
う・・・。
「その顔、反則です・・・。」
はっ。
あーーーー!!!
言っちゃったよ~!!!!
「どうかしたの?」
ほっ・・・。よかった聞かれてなかった~。
「さぁ、行こう。」
スッ。
手・・・繋いでもいいのかな・・・?
ギュッ。
私達は、手を繋いだまま歩き出した。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。
・・・。どこ行くんだろう?
「あの~今更ですが、どこへ向ってるんですか?」
「ん?えっと女神様のいる、宮殿?見たいな所。」
「あ、そうですか。有難うございます。」
〝女神様のいる宮殿(?)〟かぁ・・・。
「どんな所だろう・・・。」
「・・・。」
あっ。
つい呟いてた。
「あ、あの~、別に見たいな~と思っているだけでして、別に想像したりなんて一切して今せん!!」
「・・・。そっか、実は僕も行ったことないんだ。」
「!!そうなんですか!?」
「うん。どんな所だろうわくわくするね♪」
「はい!!」
私、実を言うと気になってたんです。彼方君じゃなくて、宮殿と女神様に・・・。
もちろん、彼方君の事も気になってて・・・。
私は、気になる事を持ちながら、女神様の宮殿へ向かった。