☆佳那Side☆
ドクン、ドクン。
この音は、私の心臓がなっている音。
『――――――頑張ってね。』
うん、頑張ります!!
「だから、あなたが――――だから―――――何でしょう!!」
「違う!!君が――――だからだ!!!」
「なっ!!」
ガチャッ!!!
「あ・・・。」
「も・・・もうケンカなんてやめて・・・!!」
ブルブル。
ヤバッ・・・。超震えてる・・・。
「あたしだってしたくてしてる訳じゃないのよ!!!あなたが―――――だから!!」
「なっ!!俺だってしたくてしてる訳じゃない!!君が―――――だからだ!!」
バンッ!!
私はいつの間にか机を叩いていた。
「本当は分かってるんでしょ。2人とも〝悪くない〟って・・・。」
「・・・本当か?」
「・・・あなたこそ。」
「だから・・・。」
ポタッポタッ。
私は目から涙を流していた。
「2人ともケンカしないで・・・。」
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私は今お風呂に入っている。
・・・仲直りしてくれたかな?
さっきお母さんに、
『お風呂入ってて。決めるから・・・。』
と言われた。
お母さん・・・私、信じてるから―――――――――。
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コンコンッ。
――――――!!
ガチャッ!!
「あ・・・えっと・・・。」
「――――――やめたわ。」
「え・・・!?」
「ケンカするのやめたわよ。」
「!!」
フッ。
!!お母さんが笑った・・・!?
「お互い様ってことにしたの。」
「―――――――ありがと!!!!」
「さぁ、早く寝なさい。明日も、学校あるんでしょ?佳那。」
「!!・・・うんっ!!!!」
私は満面の笑みで答えた。
「おやすみ。」
「おやすみ!!お母さん♪」
カチッ、カチッ。
バタン。
嬉しい・・・!!!〝佳那〟って呼んでくれた・・・!!
ありがとう・・・。彼方君・・・・。
私・・・彼方君がいて良かったって思ってる。
彼方君がいなければ、一生あのままだった・・・。

本当に・・・ありがとう。彼方君――――――。