★佳那Side★
「・・・。」
私の家は、毎日両親がケンカばかり。
私は・・・どうすることもできなかった。
これからも、関わらないつもり。
「だからあなたは、――――――なのっ!!」
「なんだと!!君だって―――――――だろっ!?」
「なんですって!!」
ガチャッ。
「あ・・・。」
「ちっ・・・。」
「・・・おはよ。」
「――――――――――。」
「行って来る・・・ね。」
「・・・。」
また・・・だ。またケンカが始まった・・・。
ん?あの人どこかで・・・。あ、まさか・・・!
「また会えたーーーー!!」
「うわぁ!!」
ガバッ。
私は彼方君に抱きついていた。
・・・。って
「わぁっ!!すみません!!」
バッ。
「あはは。大丈夫、大丈夫驚いただけだから。」
え・・・。
・・・・・・優しいな。
「どうしたの?」
「え・・・?なんで?」
彼方君は私の頭に手を乗せた。
「だって悩んでる顔しているから・・・。違った?」
・・・。
迷う。彼方君に話してもいいのだろうか。
彼方君を信じてないわけじゃない。
でも、会って間もないし・・・。
でも・・・!!
「聞いてくれる・・・?」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。*:..。o○☆゚・:,。*:
・・・・・・私は彼方君に全部話した。
家族のことを・・・両親が仲が悪いことも・・・。
私は途中で顔を曇らせたりしたけど
彼方君は黙って聞いていてくれた・・・。
「・・・そっか。そういうことがあったんだ・・・。」
コクッ。
私は頷いた。
「・・・頑張って、言いな。」
「なにを言えば・・・何を言っても聞いてくれなっかたのに・・・。」
「・・・君は両親のこと、好き・・・?」
え・・・。どうなんだろう・・・?こんな事聞かれた事なかったから・・・。
たぶん。
「・・・好き。」
彼方君は、ニコッと微笑んだ。
「なら、その気持ちを伝えればいいと思う。」
ドキン。
その笑顔と優しさにドキドキしてしまった・・・。
「・・・ありがと。」
うわ~。絶対顔真っ赤になってる~!!
「ふふふっ♪」
え”・・・。やばっ。やっぱ真っ赤で、笑われちゃった・・・。
「可愛いね。佳那ちゃん♪」
「え・・・。」
私は、もっと真っ赤かになった。
「――――――頑張ってね。」
「・・・うんっ!!」
私は大きく頷いて走っていった。
「〝彼方君〟か・・・。」
素敵な人だな・・・。
私はこれから勇気をだして、この関係を変える・・・!!