☆佳那Side☆
私に、〝敬語〟の癖が無くなった。嬉しい。
「嬉しくて飛んじゃいたいっ!!」
「「「「え?」」」」
はっ。
ヤバイッ。変なこと言っちゃった!!
「ほほー☆じゃあ、飛ばせてあげよっか?」
「ひぃー!!勘弁して下さい~!!」
ふわっ。
「あぁぁぁぁぁぁっ!!!」
も、も、もう駄目~っ!!!
「ちょっと、勘弁してあげてくれない?」
!!彼方
「え~。ちょっと位いいじゃん。イジッたってー。」
なんか最後すごいこといったよ・・・。
「やめろ。」
「ちぇっ。」
む~。〝ちぇっ〟じゃないよー。
「佳那。」
「あ!!彼方!!何々?」
「アイツは危険だからあまり近づくなよ。」
「え?うん。」
?何だったんだろ?

*彼方Sibe*
全く・・・。今 空に注意した所
「佳那。アイツは危険だからあまり近づくなよ。」
「え?うん。」
全く意味分かってねーし・・・。
つーか気持ち、伝わってるかもって思ってたけど、絶対気づいてないね。
でも、そんなところも可愛く思ってしまう・・・。
佳那は、自分がすごい事を気づいているのだろうか。
まぁ、絶対気づいてないと思うけど、すごいんだよな・・・。
佳那は、自分の両親を自分で変えた。
自分の力で〝敬語〟の癖を直した。
きっとまだまだすごい事が沢山あるだろう。
そのすごい事も含めて、彼女・・・佳那を大切に思いたい。

★佳那Side★
最近。
空があの女神様が作り出した空しか見ていない。
あ、ちなみに女神様の名前は〝佳魔〟だって。
佳魔は、
『帰る方法探してみるね~。』
と言ったキリ佳魔が部屋から帰って来てないし。
私の世界の方は
いったい どうなっているんだろう―――――――――?
早く帰りたい訳じゃない。帰りたくない訳じゃない。
でも、ここで出会った人達と別れるのは嫌。
特に 彼方―――――――。
私は彼方が好き だけど彼方には好きな人がいる。
「お~い。帰る方法見つかったぞ~。」
「えっ!?」
「おぉ!!そんなに嬉しいか。よかったねぇ~。」
「あ 帰る方法は、ススキ風にうたれるといいんだってぇ。変わってるよねぇ。」

私はいったいどうしたらいいんだろう?