★佳那Side★
・・・。さっきからすごい沈黙。
何故なら、女神様の部屋の中で、正座しているからです。え?説明になってませんか?
では・・・。
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数分前――――――――。
「・・・。ここが、女神様の部屋ですか・・・。」
「はい。お姉ちゃんの部屋・・・です。」
「へぇ、ここが・・・。」
「ここだな☆佳羅の姉ちゃんの部屋。」
「「「「・・・・・・。」」」」
うっ・・・。何?この重い空気は・・・。
と、とりあえず会話を・・・。
「あ、あの~。誰がドアを開けますか?」
「う~ん。そうだな~。」
「あ、あの佳羅か、空さんがいいと思うんですけど・・・。」
「なんで?」
え?彼方なんでか分からないのでしょうか・・・?
「え・・・。だって佳羅と、空さんは来たことがあるんでしょう?」
「「・・・。」」
「あ、あるけど・・・。」
「実際に自分たちでこのドアを開けたことがないんだ。」
「えっ!?」
じゃあどうやって部屋に入ったんですか?
「じゃあ、どうやって入ったの?」
そうそう。何で???
「・・・。お姉ちゃんの執事さんが開けてくれるの・・・。」
「「ええぇぇっ!!」」
「じゃ、じゃあ入るのはむずかしいって事ですか?」
コクッ。
「・・・。こーなったら。」
「「「?」」」
〝この手〟しかない!!
「じゃんけんで決めようっ!!」
「「「えええええぇぇぇぇぇっ!!!!!!」」」
「はいっ♪最初はグー♪」
「「「「じゃんけん―――――――。」」」」
「「「「ほ。「ちょっと!!なぁにやってるのよぉ・・・。(怒)」
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と、現在にいたる訳でして・・・。
「何?そんなに、あたしの部屋に入りたくない訳・・・?(怒)」
「「うっ・・・。すいません・・・。」」
「「うっ・・・。すいませんでした・・・。」」
本当に心から御免なさい(佳羅、空さん、彼方、そしてお姉様に向けてのメッセージです)
「ちょっと本当に誤る気あんの?」
「えっ!?なんで?誤る気ヤバイくらいありますよっ!?」
「じゃあ、なんで〝すいません〟って言ったの?」
「「「「――――――――え?」」」」
「普通はすまない事を〝すみません〟って言うの。なのにアンタらは〝すいません〟って、どこの言葉だそれ。ああ?」
こ、怖いです・・・。た、たしかにそうですけれども・・・。
「すみません。お姉様。どうかお許しください・・・。」
おぉっ!!彼方のキラキラ攻撃っっ!!カッコイ~。
「・・・・・・。」
ゴクッ。
「し、仕方ないわねっ!!許すわよっ!!もうこんな事しちゃいけないからねっ!!」
「「「「はいっ!!有難うございます!!!!!!!!」」」」
「で・・・。あの、そのイケメン君?わ、私と付き合ってもらえない・・・?」
!!!か、彼方こ、こ、こ、告白されちゃいました!!ど、どうするんでしょう・・・?
「・・・・・・。御免なさい、僕好きな人ができ・・・いるので。」
へぇ~。彼方好きな人いるんだぁ・・・。私は、彼方が好きなのかな・・・?
ううん。〝好き〟なんだ頑張らなきゃ・・・駄目だ。好きな人がいたとしても頑張らなきゃ。

この日初めて〝恋〟というのを知ったのだった。