……え?

YUKIも、8月19日……?




「俺とも運命の出会いだね?」




そう言ってYUKIは笑う。

運命の、出会い……。




いやいや、待て。

またこれは、『冗談』なんじゃないか?



散々『冗談だよ?』って言われてきたのに、私はまたYUKIの言葉にハメられそうになってるんじゃないか?




「……運命とか言って、また冗談でしょ?」




ジーッ……とYUKIを見つめる。

そうするとYUKIは、肩を竦めて笑い始めた。




「さすがにもうバレるよな」

「……やっぱりっ」

「でも一瞬信じたっしょ?」

「まぁ……一瞬だけ」




……本当に一瞬だけ、『同じ誕生日?』と信じそうになった。

でもさすがに、いくらなんでもそれはないよね……。




「……YUKIのほんとの誕生日はいつ?」

「7月31日」

「って、ついこの間じゃんっ!! え、じゃあ20歳になったばっかり? でも、ずっと前から20歳って言ってたから……実は21歳?」

「いや、ほんとは俺……」




と言いかけたけれど、YUKIはその先をやめた。

ほんとは俺……?


それって……、




「……もしかしてYUKIって、ほんとの年齢は、違う……?」




……そうとしか、考えられないよね……?


『ほんとは』ってことは、私たちに話した年齢とは違うってことだよね……?