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その後、結局私たちは、そのまま車の中で話すことにした。
理由は、『フジヤマが予想以上にオッサン』であることと、『男3女1というアンバランスさ』のため。
ただのオフ会だけど、まかり間違って警察に通報でもされたら……と考えたのだ。
まぁ、車の中で3人の男が女を囲んでるのもどうかと思うけど……。
「フジヤマって、結局何歳なの?」
ユージの声を聞くフジヤマは、スポーツドリンクで水分補給中。
8時間という長旅のためか、車にはクーラーボックスが積んであり、その中には大量の飲み物が入っていた。
それを私たちにも渡したフジヤマは、ニッと笑ってからユージを見た。
「こう見えてな、23だ」
「え、23!? うわ、絶対30代だと思ってた」
「おう、よく言われるぜ」
……23歳。
その言葉に私も驚き、YUKIも『マジか』と小さく声を漏らした。
「ひげのせいで10歳は老けて見えるな」
「そう言うお前はどうなんだよクソメガネ、どこが『20歳の女子大生』?」
「年齢は合ってるよ」
「マジか。 お前こそ老けてるぞ? 26くらいだと思ってた」
「『年齢の割に落ち着いてる』とはよく言われる」
コーヒーを飲むYUKIは、確かに大人っぽい。
サラッとした黒髪、それによく似合う黒縁メガネ。
服装は黒を基調としたもので、派手さはまったくない。
黒、黒、黒……のため、なんとなくクールな印象だ。
服装や髪型、言葉遣いや立ち振る舞いは人柄が出るから、実際クールなんだと思う。
私たちの前では楽しそうに笑っているけれど、リアルでは一匹狼タイプなんじゃないかな、と考えながら、密かにYUKIを見つめる。
その時、YUKIと目が合って……彼は私を見て、クスッと笑った。



